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j08 冷め割れ(1)鋳込み成形した磁器素地の切れ

欠点の外観上の特徴

断面に釉薬が回り込んでいる。割ってみると断面が滑らかで、貝殻状の断面になる。

検査・試験方法

目視観察。

欠点の原因

ケイ酸は変態点(石英は573℃、クリストバライトは220℃)付近で急激に熱膨張係数が変化する(急激に体積が変化する)ため。石英は熱膨張が大きく、石英から転移したクリストバライトはさらに大きいので、冷め割れを生じやすい。

欠点の防止対策

坏土中の石英が粗すぎると、冷却時に石英粒の周りにマイクロクラックを生じ、焼成体の強度が低下して割れやすいので、細かくする。ただし、細かくしすぎると石英がクリストバライトに変態しやすくなる。

変態点付近(680~480℃)はゆっくり冷却する。断熱材の隙間から外気が入らないようにする。

その他

冷め割れには釉薬と素地の熱膨張差によって起こるものもある。

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