測定機器紹介

蛍光X線分析装置 X線回折装置 粒度分布測定装置 熱膨張計
(原料の化学組成を知る) (原料の結晶構造同定を知る) (土の粒子径を測定) (加熱時の陶長を測定)
       
熱分析装置 オートクレーブ 原子吸光光度計 オートグラフ
(物質の熱重量を測定) (釉面に貫入を発生させる) (重金属を測定) (陶器の曲げを測定)
       
万能試験機 耐火度試験機 圧縮試験機 圧力鋳込装置
(陶器の曲げを測定) (耐火物の耐熱を測定) (陶の圧宿破壊値を測定) (石膏型に泥漿を入れる)
       
真空土練機 スプレードライヤー フィルタープレス  実体顕微鏡
(土中の空気を抜く) (泥漿を粉末乾燥させる) (土を泥漿加工する設備) (60倍で拡大出来る)
       
白色度計 赤外線水分計 ダイヤモンドカッター 引掻硬さ試験機
(色を数字表す) (泥漿の水分計る) (セラミックを切断する) (ダイヤモンド錐で測定)
       
PHメーター  電気伝導度計 B型粘度計  アムスラー試験
(水素イオンを測定) (泥漿水の電気抵抗測定) (鋳込泥漿の粘度を測定) (磁器ガイシ圧縮測定)
       
冷熱試験機 吸湿試験機  試験用変圧機 振子衝撃試験機
(ガイシの令熱繰返試験) (ガイシに液圧力かける) (ガイシに高電圧をかける) (陶に回転振子の破壊)
       
雑音計 放射温度計 電気炉 ガス炉
(音の大きさdBで表わす)  (光の波長から温度測定) (上中下プログラ)  

 

蛍光X線分析装置
 やきもは人類の生活用具として古くから作られ、無釉の土器から石器が焼かれ、更に釉薬が施されるようになりました。これらの陶磁器に使用する原料の化学組成がどんな成分かを知るようになったのは、20世紀に入ってからのことです。 各種の分析・試験機器が普及していなかった。時代(昭和30年以前)には、原料を評価するには専ら化学分析によって求められた化学成分(分析値)が唯一 のもので、原料の良否もこの分析値で評価されました。現在でも素地、釉薬の基礎調合にはこの分析値をモル比にしたゼーゲル式で計算されています。
JISに採用されている化学分析方法は、試料を酸、アリカリで分解して行う湿式法で日数を要しますが、この蛍光X線分析法は試料粉末を溶融するだげで、前処理も簡単です。試料に強力なX線を照射して試料中の元素を励起させると、元素特有のX線が発生するので、このX線を分光結晶によって各波長成分に分け、計数管でそれぞれの元素強度を測定します。この波長から元素が決定でき(定性分析)、強度からその量が分かります(定量分析)。即ち迅速分析用の装置です。

X線回折装置
 X線解析法は結晶構造の違いによって物質の同定を行うもので、元素(化学成分)が同じで外観からは見分けられない試料でも区別できますし、固溶体か混合物かも容易にわかります。陶磁器原料の主なものには粘度、長石、珪石、サバ、陶石、石灰石、白雲石、蝋石、滑石、珪灰石、アルミナ等があります。一概に粘度と言っても可塑性の大きい木節粘土、蛙目粘土のほかにも、カオリンやセリサイト粘土などがあります。長石にもカリ長石、ソーダ長石、灰長石、葉長石、(ぺタライト)などがあり、陶石にもカオリナイト質、セリサイト質陶石もあります。
 私たちが使用している天然原料には純粋なものはほとんどなく、細かい鉱物粉末の集合体です。これらの原料を粉末にしてX線回折装置にかけると鉱物特有のピークが表れ、その回折図からこの原料はどんな鉱物が集まってできているか、どんな不純物(鉱物)が混入しているかが調べられます。  例えば、天草陶石はセリサイト質かカオリナイト質かによって粘性や成形性に違いがあり、その同定(判定)に使われます。品名の分からない白色粉末が珪石か長石かアルミナか又はそれらの混合物かの同定も簡単にできます。水簸粘土の品質管理では、微砂がどれ位除去さてたかを石英ピークから判定されます。調合素地は焼成によって全く別の鉱物になるので、炉内温度のバラツキによって製品の構造(構成鉱物)が変わることなども調べられます。

粒度分布測定装置
 粘土鉱山で採掘して水簸工場や製土工場に供給されている木節粘土、蛙目粘土は、粘土分のほかに珪砂、微砂、キラ分が混入しており、その混入量が常に一定しないので、水簸工程によって粘土分のみを回収し、水簸粘土に精製して陶磁器原料に使用されいます。粘土の定義は必ずしも統一されていないが、国際土壌科学学会(ISSS)では、粒径0.222mm(2μm)以下を粘土分としています。
陶磁器原料は、粘土原土のように天然状態で微細な粘土粒子に祖粒の珪砂などが混じっているものや、,石類(長石、珪石、陶石など)のように粉砕して粉末にしたものが使用されています。水簸した粘土粒子の大きさがどれ位か、石類を粉砕した粒子はどれ位の大きさになったか、また一定の大きさの粒子がどの位含まれているかを知ることが粒度分布であり、陶磁器を製造する上で極めて重要なことです。

素地杯土の粒度は、練土の可塑性、鋳込泥漿の諸性状(流動性、離型性など)、成形品の乾燥強度、焼成による焼締りなどに大きく影響してきます。素地中の珪石粒子が粗いと、焼成及び冷却過程で膨張、収縮を起して亀裂発生の原因ともなり、また祖粒の長石は、素地の媒溶剤としての充分な効果が得られないこともあります。
一般の陶磁器素地を調整するには、珪石、長石、陶石などの石類は祖砕機(ジョー・クラッシャー、インペラ・ブレーカー等)で祖砕しておき、ボールミルで所定の粒度まで細磨します。次に微細粒子の水簸粘土を調合し、フイルタープレスで脱水して杯土が作られます。所定粒度とは、製品の形状、大きさ、肉厚や原料素材などを考慮して決められますが、大物、肉厚物では祖粒を多くし、小物、薄手物では細粒を多く調製されるのが普通です。
これまでに多くの粒度分布測定法が発表されていますが、直接法と間接法に大別されます。フルイ分け法、顕微鏡、(光学式、電子式)による方法は直接法で、粒子の落下法則を利用する方法、比表面積から求める方法などは間接法です。最も広く普及しているアンドレアゼンピペット法も前者の間接法ですが、この粒度分布自動測定装置は極めて再現性のよい装置です。
本装置は試料を触媒(水)中に分散させ、ストークス式に基づいて粒子が沈降してできる濃度勾配に小角X線の平行ビームをあて、沈降中の粒子を乱すことなく短時間にその透過度を検出し、自動的に粒度分布を記録します。測定粒子径範囲(直径)は100〜0.1μmで、通常は50〜0.8μmまでを25分で測定します。

熱膨脹
 陶磁器を加熱したり冷却したりすると、体積や長さが変化して膨
・収縮をおこします。体積の増加を体膨、長さの伸びを線膨といって体膨率、線膨率というように使われるます。また、膨張係数という言葉も使われ、どちらも熱膨張を現しますが両者は同じ意味ではなく、測定データを記載したり読んだりするときに混同しないように注意しなければなりません。陶磁器業界では一般に線膨が測定されますので、単に熱膨係数と言うときには線膨係数を指します。フリットなどでは体膨係数(100〜300℃)で表示されることがありますが、線膨張係数はその1/3の値になります。 体膨係数×1/3=線膨係数
各測定値は基準になる温度が何度であるか、何度の時の値なのか、または何度から何度までの平均値であるかなどが明らかでないと厳密なデータとして役立ちません。
熱膨
測定用試料の作成は、素地は押出法または鋳込法で成形し、焼成後に所定の長さに切断します。釉薬は乾燥粉末を耐火物製ボードに充填して焼成し、溶融した釉魂を所定の大きさに削りだして作ります。熱膨を測定して、例えば室温(20℃)での長さ50oの試料を加熱して700℃のとき、長さが50.2oになったとすると、このものの熱膨率、熱膨係数は次式で計算されます。d
 熱膨
率{(50.2−50)/50}×100=0.4%
 熱膨
係数{(50.2−50)/50}÷(700−20)=0.00000588≒5.9×10×−6
赤津焼のように貫入を模様としている焼物は別として、一般の陶磁器では貫入の生じない素地調合、釉調合にしなければ成りません。調合組成のほかにも焼成温度や炉内雰囲気でも熱膨
は変化します。白雲陶器素地の一例では、熱膨係数は次のように変わります。
     950℃締焼  8.4×10×−6
     950℃締焼  8.7×10×−6
     950℃締焼  9.0×10×−6
白雲陶器や半磁器のように低温度で焼成される吸収性のある陶磁器では、貫入発生防止のために常に素地と釉薬の膨
係数で管理されてます。膨係数は素地と釉薬の膨が直線域で同じ温度での比較が好ましいと思われますが、統一されていませんす。膨張係数だけの比較よりも図のような膨率曲線は重要なデータを提供してくれます。白雲陶器釉薬は、始めは素地より小さくても500℃辺りからは急激な膨を示し、屈伏点(約580℃)からは急収縮に移行します。素地はαーβ石英の転移点(573℃)以降で膨勾配がゆるやかになり、素地と釉薬の熱膨曲線は500℃辺りを境に大く逆転するので、膨率曲線と膨係数の両者で管理されることお薦めします。
 磁器などで強度が要求されるものは、素地と釉薬の熱膨張が常に管理され、図の例では熱膨
係数(20〜700℃)が素地5.6×10×−6、釉薬4.7×10×−6のように、素地より釉薬が小さい釉組成や焼成方法を、この熱膨測定によって管理されています。

   図(1)装置は、普通一般に用いらている押棒式全膨計で、炉内の石英ガラス管に試料(径8〜10o、長さ50o)を水平に保持し、石英ガラス製押棒で軽くおさえておいて、外部の炉体を徐々に加熱(4℃/分)し、試料の膨を電気信号にかえて自動記録させて熱膨を測定します。
本装置は、試料に微小定荷重を加えた状態での熱膨張(収縮)を測定するもので、押棒式示差熱膨脹方式により、試料(径5o、長さ20o)と同じ長さの標準試料を同時に炉内に垂直にセットし、4℃/分の昇降速度で標準試料との膨脹差を自動記録させ、小型試料を精度よく測定できます。

耐火度
耐火度とは耐火物が熱量によって軟化変形する程度を標準耐火物(ゼーゲルコーン)などと比較して、その耐火物の耐熱性を表わそうとするものです。築炉用の耐火レンガにSK36と表記されていれば、1790℃で軟化変形するという性能を表示したものです。耐火度の数値から製品や原料の使用温度を判定することができます。本機は炉体底部の試料台が回転するように設計されており、炉体の3方向からガスバーナーを挿入してプロパン−酸素炎で昇温します。耐火度の試験方法は、日本工業規格(JIS)ではR2573、M5812に規定されていて、それらの方法に従って測定されます。その方法は、試料を過粉砕しないように注意して粉砕し、標準ふるい(Z8801)の297μを全通させ、有機質ノリを加えて水と混練し、金型では標準錐(ゼーゲルコーン)と同形・同大の試験錐戸並列して角度80℃に立てます。このルツボを炉体の試料台上に設置し、毎分2回転させながら加熱します。1000℃からは強い還元炎にならないように注意して毎分10℃で昇温し、標準錐が曲がり始めてからは毎分3〜5℃で加熱して溶融軟化状態を比較し、冷却後最も近い軟化状態を示した標準錐の番号を試料の耐火度とします。たとえばSK35と判定します。瀬戸に産出する木節・蛙目粘土は、可塑性が良くて白く焼き上がり、そのうえ耐火度のある優れた粘土です。この耐火度は粘土の重要な性質の一つでもあります。耐火度の測定は、試料の程度、成形法、昇温速度、雰囲気調整などに熟練を要しますが、当組合には長年の経験があり、昨年度は105件の依頼試験を行いました。

圧縮
本機は油圧式圧縮試験機本体と操作盤により構成されており、レンガ製品などの圧縮破壊試験及び試験体の乾式加圧成形に使用されます。最大荷重能力は100トンで荷重計は100トンと100トンの2個を備えています。試験体等のセットは、圧縮間隔を上部のスクリューハンドルによって手動で調節し、加圧は下方向から油圧で行います。この荷重計は調節操作によって、破壊試験後の圧力が戻っても破壊時の荷重をそのまま指示するようになっています。

プレス成形機
本機は蛍光X線分析用粉末試験体の成形及び曲げ強度試験体等の乾式成形に使用されます。本体と操作盤は一体構造に造られており、シリンダーヘッドの上部加圧板はローラーによって手前に引出すことができ、金型への粉末試料充填、離型作業は引出したまま行えます。最大荷重40トンの油圧式で、加圧速度は調整ノブで自由に調節でき、定荷重装置によって所定成形圧を保持することができます。

圧力鋳込
本装置は攪拌機を備えたステンレス製圧力容器(10l)及び操作盤を一体装備した本体に、型締機をフ
レキシブルチューブで連結して陶磁器坏土の鋳込成形に使用します。別途に泥漿調整用の高速度攪拌機が付属しています。本機は圧力容器に泥漿を入れ、上蓋に装着された攪拌機で攪拌(17〜120rpm)しながら真空ポンプ(0.2kw)で泥漿中の気泡を脱泡した後、コンプレッサーで加圧(7kgf/cu以下)して鋳込成形します。フィルタープレスケーキや錬土でも高速度攪拌機で短時間に泥漿にして使用できます。

真空土練機
坏土中に混在する空気を真空脱気する設備をそなえた土練機で、構造は土練室、真空室、圧縮押出室の3部分に大別されます。坏土ケーキを土練室へ連続投入すると、スクリューのついた2本の平行軸で充分に混練され、細い穴を通って真空室で、脱気され、圧縮されながら口型(8cm)から押出されます。各室の外筒及びスクリュー等、坏土の接する部分はすべてステンレスを使用しているので金属のさびの心配はなく、分解、組立ての簡単な処理能力250kgf/hrの小型土練機です。

小型スプレードライヤー
本装置はスプレードライ(噴霧乾燥)方式により、試験室で手軽に粉末乾燥実験のできる小型の乾燥装置です。一般試験室における小容量試料泥漿の乾燥作業に使用します。本体の噴霧乾燥室及びサイクロン、補集容器は超硬質ガラス製の為に、ノズルの噴霧状態や粉体 の動きを的確に把握しながら操作でき、また不純物混入の心配もありません。ヒーターh2kw、温度調節範囲40〜200℃で均一な水分の微粉末の乾燥試料が得られます。

ボールミル
 容量30kg、ミルの内張りは、珪石、球石はフランス産3〜6cmのもの45kgを使用し、回転数38rpmの固定でモーター直結式です。

鉄粉濾過器
シリコン整流器(3PB型)で直流に変換した1kwを磁化電力に使用している湿式除鉄機です。

フィルタープレス
 メンブランポンプ(MP−500)を同一架台上に設置し、フィルタープレスの坏土処理量は約70kg(約6kg×12枚)です

オートクレーブ
 本装置は陶磁器製品の経年変化(釉面の貫入発生性)を短時間に試験するもので、@オートクレーブ(圧力釜)本体、A加熱炉、B蓋部開閉装置、C操作盤より構成され、性能は内容積27g、最高圧力30s/cu、最高温度230℃で設計・製造されています。
陶磁器
製品のうち、白雲陶器、半磁器、硬質陶器のように吸水性のある素地では、長年大気中に放置したり使用していると、吸湿して体積が増加(水和膨脹)しますが、素地組成、釉組成、焼成条件によって釉面に亀裂を生じることがあります。この現象をオートクレーブ試験によって2〜3時間で調べることができます。オートクレーブ試験は、日本工業規(JIS)の「陶磁器質タイル(A5207)」に規格化されており、規定圧力は陶磁器質タイルでは1MPa{10.2sf/cu}、衛生陶器では溶化素地質10気圧{1MPa}、硬質陶磁器5気圧{0.5MPa}で1時間保持してひび割れが生じてはならないと規定しています。食器やノベリティにはJISが設定していませんが、上記の方法に従って圧力10sf/cusf/pで試験しています。碍子では各電力会社の規格によって20気圧(20s/cu)で試験されます。
白雲陶器が瀬戸地区で企業化され始めた頃(昭和25〜30年)には素地組成と釉組成、焼成条件の管理にオートクレーブ試験は欠くことのできない試験項目で、特に製土業者では最重点に組入れられていました。試験圧力7sf/cuで1時間保持して貫入発生の有無を肉眼判定しました。素地、釉薬が同じでも焼成条件が変った場合など、焼成品の炉内位置によって焼けが異なることがあるので、後日にたって貫入が入ることのないように、このオートクレーブ試験で管理されることをおすすめします。
               

B型粘度計
本機は試料液中でローターを回転させたとき、ローターに働く液体の粘性抵抗トルクを測定する回転粘度計です。
ローターはNO.1〜4の4種類があり、回転速度は60、30、12、6 rpmの4段階に変速することができ、これらのローターと回転速度の組み合わせで1〜100,000cp(mPa.s)の広範囲な測定が可能です。鋳込泥漿や水簸粘度を測定して、粘度を数値で表示できます。

アムスラー引張試験機
本機は磁器碍子の引張及び圧縮荷重を測定するもので、各種類の碍子を「がいし試験方法(JIS c 3801)」に定められたように、荷重が軸心の方向域は軸心と直角の方向に加わるように支持しておいて、徐々に荷重を加えて規定荷重値に1分間保って碍子の異常の有無を調べます。また、碍子が破壊するまで荷重を加え、破壊したときの引張及び圧縮破壊荷重を測定します。

冷熱試験機
本機は熱湯槽と冷水槽の2水槽(50×50×50 cm)よりなり、熱水槽は下部にガスバーナーを備え、冷水槽は大型クーラントを直結していて、磁器碍子の冷熱試験を行います。碍子の種類によってJIS(C3801)に定められた温度差を適用し、熱湯→冷水の順序で繰返、し碍子各部の異常の有無を調べます。

吸湿試験機
本機は圧力容器(20π×20cm)と油圧式加圧部よりなる磁器碍子の吸湿試験(JIS C 3801)に用いる装置で、最大荷重は250kgf/cuです。圧力容器にはフクシン液を入れておき、その中へ新しい破砕面を有する試料を完全に浸し、常温において100kgf/cu以上の圧力を加えたまま4時間以上放置した後取り出して、破砕面にフクシン液が浸み込んでいるかどうかを調べて磁気化の良否を判定します。

試験用変圧器
本機は0〜100KVに可変できる変圧器で、磁器碍子の電気的試験に使用されます。JIS(C3801)に規定されている電気的試験項目は13種類ありますが、そのうちの乾燥フラッシュオーバー電圧、乾燥耐電圧、注水フラッシュオーバー電圧、注水耐電圧、油中破壊電圧、商用周波電圧試験にこの変圧器が使用されます。

実体顕微鏡
本機は物体を適度な倍率で、両眼で立体的に観察できる顕微鏡です。三眼鏡筒方式で上部鏡筒には、カメラが常時設置してあり、レバーの切り換えで肉眼観察した像の写真撮影が容易に行えます。鏡体には0.7×〜4×のズーム式対物レンズが組込まれており、対物補助レンズ1.5×を装着し、接眼レンズ10×(2個)を使用して、総合倍率10×〜60×で観察することができます。両眼で観察できるので、素地や釉の表面状態、ピンホールや釉中の異物の深さ、色釉の結晶状態などがよくわかります。

白色度計
色を測定するには分光光度計でスペクトルを描かせ、それから3刺激値X、Y、Zを求めてCIE、マンセル、色差式で表示されます。3刺激値とは人間の視神経が赤(R)、緑(G)、青(B)に感ずる強さです。白度の表示はMg0の分光反射率を白度100としていろいろな表示法があるが、中でも青色(B)反射率で表示するハンター白度がよく用いられます。本機はハンター白度を測定する装置で、標準白色板で検定した検出部(径1cm)を、陶磁器面に乗せて光を反射するだけで、白度を直接読取ることができます。

赤外線水分計
本機は赤外線電球による加熱乾燥式の水分計です。試料50gを径17cmの試料皿にはかりとり、この皿を本体に組込まれた秤に乗せ、赤外線電球(100V、185W)3個を照射して乾燥させ、水分の蒸発による重量の減少割合を水分率(%)として、直接読取ることができます。この方法は、加熱乾燥の可能なあらゆる物質の水分を20〜30分で正確に測定できるので、坏土や泥漿の水分量、入荷原料の含水量、粉体の吸湿量などの測定に使用されます。

ダイヤモンドカッター
本機はガラス、鉱物、セラミックスなどの硬くて脆い材質を加工する為の小型切断機で、先端にダイヤモンド加工した切断ホイルが回転軸に取付けられ、Vベルトでモーターに直結して1900rpmで回転します。試料は試料載荷台上にセットし、荷台をスライドさせながら緩急自由な送りができ、切断中は本体下部のタンク内の冷却水で、ホイルを水冷しながら運転します。熱膨張用試料の作成、熱電対保護管の切断、釉表面や素地中に発生した気孔や異物観察のための製品(碗皿、碍子等)の切断に使用します。

引っかき硬さ試験機
本機は物質の平滑な表面をダイヤモンド錐で引っかいて生じた傷の状態から、物質の表面の硬さを測定するものです。陶磁器の小皿(約10cm)ならそのままの形状で試料台にセットできますが、大皿などでは平滑な部分を2〜8cm角に切出して水平にセットし、頂角90℃の円錐形に仕上げたダイヤモンドポイントに、移動重錘で0〜50gの荷重を順次増やしてゆき、試料面にかき傷が付き始めたときの荷重をgfで表わした値を引っかき硬さとします。

オートグラフ
本装置は試験機本体と計測制御装置より構成される精密万能試験機で、曲げ試験、圧縮試験、引張り試験などを行います。計測制御装置にはパソコンを装備して試験荷重(最大5000sf)、加速速度(0.5〜500o/分の13段階)切換などの測定条件を設定・記録させ、試験結果は測定データを自動処理した図、表で打ち出されます。
                             

万能試験機
本機は試験機本体と荷重記録計より構成される万能試験機(最大荷重3000sf)で、曲げ試験、圧縮試験を行います。加圧速度(1〜50o/分の7段階)は手動で切替えできるように本体に組込まれており、測定荷重は電気信号で記録計に取出し、表示された荷重値から計算によって試験体の強度を求めます。

 

 

原子吸光光度計
本装置は試料溶液中に含まれる元素を2300℃の高温炎によって原子化させ、その原子蒸気層に分析対象元素の中空陰極を封入した放電管からの光を透過させると、その原子化している量だけ吸収され、吸収されなかった光量を検知器せで測定することによって溶液中の元素濃度を求めて含有量を定量する機器分析装置です。  この原子吸光光度計を用いる原子吸光分析法は、1955年にオーストラリアのWalshによって初めて報告され、その後各国の科学者、技術者によって研究が進められ、1967年にバーナーが改良されて急速に普及し、従来の湿式化学分析法に置き換えってきました。
原子吸光法は微量の重金属元素を精度よく定量できるので、日本工業規格(JIS)に「原子吸光分析通則(K0121)が1970年(昭和45年)に制定され、それ以降に制定されたり改定された規格に採用されるようになりました。「工場排水試験方法(K0102)」では1974年改正でCu、Zn、Pb、Cd、Ni、Co、Hg、Mn、Fe、Crの定量にこの原子吸光法が採用されました。窯業原料の分析では1974年制定の「耐火粘土分析方法(M8854)」でK、Na、Ca、Mgの定量に採用されています。

PHメーター
 本機はpHメーターとスタンド付の1本形ガラス電極よりなり、試料水の水素イオン濃度(pH)及びmVの測定と温度測定を行います。測定範囲はpH:0〜14(分解能0.01pH)、mV:0〜1999(1mV)、温度:0〜100℃(0.1℃)で、測定値は何れもデジタル表示されます。

電気伝導度計 

携帯は携帯用伝導度計と白金電極を備え測定用セル(外径26、高さ45mm)を浸漬することよって、瞬時に電気伝導度が測定できます。測定値はμs/pとkΩ・pで表示され測定範囲は1〜10000μs/p(0.1〜1000kΩ・p)で4段切替できます。

雑音計
 本機は雑音ばかりでなく、種々の音の大きさを測る計器です。その指示は人間が耳で聞く音の大きさの感じにできるだけ近い値になるように調整された携帯騒音計本体と記録計で構成されます。本体に組込まれているマイクロホンでキャッチした騒音を電気信号に変換してdB(デシベル)表示されますが、この信号を記録計に接続して連続的に測定することができます。電源には乾電池またはAC100Vアダプターを用います。

放射温度計
  この温度計は測定対象物から出ている放射エネルギーを利用して、離れたところから放射温度を測定する携帯用の温度計です。測定温度範囲は600〜3000度、測定精度は±0.5%、電源は単3乾電池4本を使用します。温度計の挿入でいないところ、高温のところ、腐食性の強い物質や雰囲気のところなど、接触型では不可能もしくは困難であった分野の温度測定が可能です。

    

電気 炉  ガス炉
容積30×30×30pで酸化雰囲気において
最大1200℃まで上げることのできる
電気炉です。
容積75×75×50pで還元雰囲気において
最大1300℃まで上げることのできる
ガス炉です。

                                          

振子衝撃試験機
本試験機は、陶磁器の製品を対象として設計製作されており、また、試験片による素材の衝撃強度も測定できるように、アイゾット型支持台を付属しています。ハンマーはASTM規格に準じた形状、重量(0.15、0.30、0.45kg)、軸の長さ(37.7p=回転軸から重心までの距離)のもの6本を備え、そのハンマーは回転軸を支点にして試験体(製品、試験片)に打撃を加えられる用になっており、同時にハンマーの振上げ高さ(振上げ角度)及びはね上り高さ(はね上がり角度)を指示するように設計されています。製品の衝撃強度は破壊したときのハンマーの重量、距離、振上げ角度から吸収エネルギーを算出し、kgf・pの単位で表示します。

熱分析装置
  本機は物質の温度をプログラムに従って変化せながら、その物質のもつ物理的性質を温度と対応して測定するもので、TG−DTA本体部、TGーDSC本体部、制御データ処理部、記録部(XーYプロッタ、プリンタ)で構成され、熱重量分析(TG)、示差熱分析(DTA)、示差示査熱測定(DSC)を行う装置です。